僕は普段はお家の中にいますが、ごくたまーにお外に出してもらえることがあります。
お外といっても庭の中のごく一部、リードで動ける範囲だけです。
外が暖かくなって気候が良くなると、パパさんママさんがお昼間にのんびりと庭でお酒を飲んだりすることがあります。
そんな時はその席に僕も参加させてもらえることがあります。
庭に出ると、芝生の感覚や風が気持ち良くってたまりません。
ちっちゃい虫やチョウチョやら色んなものがいて追いかけるのが楽しいです。
もっともっと遠くに行ったり走ったりしたいけど、リードが邪魔で思うように動けません。
僕がお外をすごく喜ぶので、ママさんが散歩がてら毎日お外に出してくれていたこともありましたが、もっと自由に動きたい気持ちが込み上げていた僕がある日、玄関が開いた瞬間にお外に飛び出したことをキッカケに、めっきり出してもらえなくなりました。
あの時は思いっきり走って、どこまで走っても壁もなくて、無我夢中で走りました。
お外ってどんだけ広いんでしょう。
パパさんママさんが僕を必死に呼んでたけど、そんなのお構いなしにどんどん走りました。
何てお外は楽しいんだーーってずっと走っていましたが、途中から何だか怖くなりました。
何だか、これ以上行くとヤバイ気がするって感じる場所がありました。
線が引かれているような感覚。
ここを越えると戻ることが出来ないっていうような感覚でした。
それに躊躇してしまって少し後ずさりしている間に、パパさんに確保されてしまいました。
パパさんママさんにはあまり怒られませんでした。ママさんは半泣きですごく悲しそうでした。
あれ以来、皆がものすごく用心して玄関を開けるので、僕はチャンスを掴み切れずにいます。
いつかまた大冒険に出てみたいですが、これは家族には秘密です。