「チョコペンがない!」
「チョコレートシロップがない!!」
朝からママさんが大きな声で大慌てです。
冷蔵庫をひっくり返しそうな勢いで探しています。
原因は
これです。
ねこねこ食パンが登場したからです。
パンに猫の顔を描きたいママさんは
チョコペンの類が見つからなくて困っていました。
ホットケーキ用に
チョコレートシロップを買っていたはずだと
一生懸命探しますが見つかりません。
多分、使い切ったんだと思います。
見つからない内に
トースターに入れたパンが焼き上がってしまいました。
もう、時間がありません。
ママさんは苦肉の策で
ホットケーキシロップと苺ジャムを出してきました。
「ホットケーキシロップの色で何とかなるかもしれない。」
僕はちょっと嫌な予感がしましたが
そのまま様子を見守りました。
「いける!、、、いや、いけない!!」
シロップがどんどんパンに染み込んで
何だか怖い雰囲気の仕上がりになっています(笑)
「こんなんじゃない。こんなの作りたかった訳じゃない。」
ママさんは半ベソでねこねこ食パンを食べています。
「美味しい、、、。でも、すごいシロップの味がする。」
そりゃそうでしょう(笑)
パンはまだ残っているんだから
チョコペンを買ってきてから再チャレンジしたら
いいじゃないですか。
今日の仕上がりをパパさんに見せたら
絶対お説教だなと思いました。
チョコペンをゲットしておかなければ
パパさんも泣いてしまうかもしれないな、とも思いました。
おそらく、いや、きっと
僕のお顔を描こうとしたんですよね。
チョコペンがないと
僕の自慢の長いお髭が描けませんよ。